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530 件のレビュー
Rêverie de Bergamoteは、私たちが多くの香水で慣れ親しんでいるベルガモットのフレッシュでエアリーな側面というよりも、柑橘類のリッチで泥臭さを讃えている。ベルガモットの生き生きとしたはじけるような香りに、リンディ・オレンジの優しいニュアンスと、バジル、アルテミシア、ローズマリー、ラベンダーのグリーンでハーバルな香りが加わる。ここからリッチで頭脳明晰なゼラニウムが、シャープなシトラスとハーブの配列に加わり、アロマティックでレザリーなベースに落ち着く。クミンのほのかな香りを感じるが、これはベルガモットのダーティーな香りを引き立てるために使われたようだ。アーシーなヴェチバーとパチョリのベースに、モスとウッドが加わり、華やかで男性的なベースとなる。この香りを発見するのは本当に楽しかった。この香りはあなたを旅に誘い、普段私たちがほとんどの香水で目にすることのないベルガモットの異なるテイクを提供してくれる。ベルガモットの真のファンなら、ぜひ試してみてほしい。
パシフィック・ライムについて言えることは、その美しいシンプルさと陽気な香りのプロフィールだけだ。これは私が出会ったライムの香りの中で最も好きな香りのひとつだが、公平を期すために、ライムの香りを前面に押し出した香りはあまりない。ライムの明るく爽やかでジンジンした性質に、ジューシーですがすがしいレモンが加わり、それらが完璧に調和している。クリーンなユーカリのタッチが香りにソフトな石鹸感をもたらし、クリーミーなココナッツとわずかなミントのタッチが、あなたを未知の南国へといざなう。シンプルな香りだが、私はとても気に入っている。つけているだけで楽しくなり、瞬時に気分を高めてくれるフレグランスのひとつで、灼熱の夏に驚くほど効果を発揮するのが想像できる。
セミ・ビスポーク24は、強烈に甘くフェミニンなフローラル・グルマン。リッチで濃厚でありながら、軽やかで美味しい。スプレーした瞬間、ラズベリーの甘くジューシーな香りと、砂糖漬けにしたアーモンドのドライなナッツの香りが対照をなす。レモンとベルガモットの儚げな明るさが気分を高揚させ、ヘリオトロープ、ウィステリア、ローズなど、厚みのあるパウダリーなフローラルが全体の香りをなめらかにし、バランスをとっている。ベースには甘いトンカと温かみのあるスパイスのささやきがほのかに香るが、ほとんどの場合、香りのプロフィールに大きな変化はない。個人的には、ラズベリーの香りはあまり好きではない。しかし、このラズベリーの香りはゴージャスで、すべてが完璧になめらかになっている。
セミ・ビスポーク23は、男性的で魅力的なウッディ・アロマティック・フレグランス。オレガノ、タイム、バジルの力強いグリーン、アーシー、ハーバルな香りで幕を開け、ベルガモットの生き生きとしたキックと優しいフローラルでフレッシュアップ。スプレーして間もなく、濃厚で頭脳的な乳香が爆発的に広がる。この噛みごたえのある樹脂の香りは、クローブとバニラの甘く温かなスパイシーさを保ちながら、レザーラブダナムとクリーミーなサンダルウッドによってさらに引き立てられる。肌になじむと、ウードとシプリオールのリッチなウッディベースが、アーシーなパチョリ、シャープなシダー、パインとともに現れる。 この香りはゴージャスだが、ラム・アコードがないだけで、PDV4と強い類似性がある。この香りの良さは否定できないし、ウッディ・アロマ好きの間ではちょっとした人気商品だろうが、PDV4が同品質でより良い価格であることを考えると、コストパフォーマンスはそこまで高くない。
セミ・ビスポーク10は、クリーミーなシプレーの特質をほのかに感じさせる、見事なアロマティック・スパイシー・フレグランスです。最初はコリアンダーとカルダモンの滑らかで温かみのある香りに迎えられ、クリーミーなピーチとピリッとしたマンダリンオレンジの甘く爽やかなはじける香りが対照をなす。 ここから、香りがソフトなフローラルの厚くパウダリーな雲に包まれると、シナモンとクローブが加わり、より強烈なスパイシーさが姿を現す。フランキンセンスとミルラのスモーキーで威厳のある性質に、なめらかなウッドが加わり、最もクリーミーなオークモスとオリスがバランスをとる。 この香りは本当に五感を楽しませてくれる。いろいろなことが起こっているのに、クリーンでエレガント、そしてユニークな香りを同時に漂わせている。この香りは、Reckless Pour Hommeの香りのプロフィールをリフしたようなもので、全体的に樹脂のような、パウダリーな側面があるように感じる。
セミ・ビスポーク21は、時代を超越したレザー調シプレーフレグランス。香りの始まりは、ジューシーなグレープフルーツと凛としたマンダリンオレンジのシャープなノートで、とてもフレッシュで活気に満ちた酸味のある香り。その後、ローズとジャスミンを筆頭に、優しい花々の香りがシトラスを照らし出す。これが肌になじむと、より深くリッチになる。シプリオールのオイリーな土っぽさと絡み合う贅沢なレザーの厚い層は、オークモス、ラブダナム、パチョリからなる伝統的なシプレのベースによって滑らかになる。ジュニパー、フランキンセンス、シダーのウッディでアロマティックなタッチもある。全体的にレザーとシプリオールが支配的な香りだ。シプリオールはとても控えめで、レザーとうまく調和している。この香りは美しく、1本欲しいくらいだが、私はドライダウンよりもオープニングを楽しむ方が好きなので、この値段は私には見合わない。
私は普段、ミント系の香りはあまり好きではなく、むしろ嫌いなのだが、これは実にうまくできている。ミントはクドすぎず、歯磨き粉のようでもなく、完璧なバランスで、暑い日にはとても爽やかだ。ミントのシャープで爽やかなスパイシーさは、グレープフルーツとプラムのジューシーでフレッシュな香りとバランスが取れている。ここから、まぶしい太陽の下、頭上に雨が降り注ぐ海のアクアティックな塩味を感じる。そしてベースにはバニラ、ブラウンシュガー、パウダリーなターキッシュデライトの強烈な甘さがほのかに漂う。Ayjalは素晴らしく、身につけると気分が高揚し、幸せな気分になる香りだ。フレッシュで魅力的な香りが必要な暑い季節に、この香りが鮮やかに輝くのが想像できる。ミントの香水はこうでなくっちゃ。
Turathのノートブレイクダウンを見て、私はとても甘く、涼しい季節にふさわしいものを想像していたが、私が見つけたのは驚くほど爽やかで万能なものだった。一年中使えそうな、甘くて身につけやすいフルーティな香りだ。まず、この香りはストロベリーとアップルのアコードを使用しているため、非常に合成的である。この爽やかでジューシーな香りは、スモーキーなインセンスやウードと並んで、ドライフルーツのダークな粘着性によって打ち消される。その甘さは、砂糖漬けの果実のような感触によって高められ、アンバーグリスの風通しのよい塩味によってフレッシュになる。Turathはゴージャスで、値段に見合うかどうかはわからないが、つけていて本当に楽しい。夏の暑さでも、冬の厳しい寒さでも、違和感なくつけられる香りのひとつだ。ゴージャス。
ディワンはフルーティーなローズ・ウードで、すぐにあなたのソックスを吹き飛ばすだろう。甘く魅惑的で、エアリーでフローラルでありながら、同時に濃密でスモーキーでダークだ。香りの中心は、濃厚なウード、レザー、インセンスによるダークでスモーキーなうなり声であり、この香りにビターなバックボーンを与えている。これとは対照的に、ラズベリーやストロベリーなどのねっとりとした甘いフルーティーノートが、ジャミーなローズとサフランの香りに支えられている。他にもいろいろな香りがあるが、大まかにはこんな感じだ。これはゴージャスなフルーツウードの香りだが、小売価格を払ってまで買おうとは思わない。着けていてとても楽しいが、他のSODのように何日も心に残ることはない。
Bazは、ボトルの中の純粋無垢な不潔な贅沢品であり、ダーティで淫乱でありながら、それなりに滑らかでエレガントである。残忍なほど濃厚で刺激的なレザー・アコードと、鋭く尿意を催すような、ほとんど酸っぱいシベットの香りが支配的だ。この動物的なレザーは、カルダモンやブラックペッパーのスパイシーなニュアンスと、樹脂やお香のスモーキーな要素によって高められている。このスモーキーさは白樺によってさらに強められ、カストリウムとウードのリッチなアーシーノートがこれをさらに強める。この暗い陰鬱な情事の反対側では、プラムの強烈なジューシーさときらめくアルデヒドが、すべてのバランスを見事にとる光のきらめきを与えている。 シベットとレザーに焦点を当てた香りは、ディアギレフを少し思い出させるが、それ以外はまったく違う方向に向かっている。不潔さとエロティシズムは健在だが、中東独特のひねりが加わっている。信じられない香りだ。