フェミニテ・デュ・ボワは、ウッドノートを多用した最初の女性用フレグランスのひとつであり、革命だった。もちろん今日ではユニセックスとして販売されているが、その伝説と構成における技術は生き続けている。このフレグランスがこれほど信じられないほどおいしそうな香りだとは予想していなかった。シダーウッドが香りの大半を占めるが、悲鳴を上げるほどソフトで優しい香りではない。対照的に、太くジューシーなプラムの香りは、はっきりとその存在を主張している。プラムの香りには、乾燥したシロップ漬けのプルーンのような印象を与えるものもあるが、このフレグランスでは、強烈に熟したジューシーな香りがする。これに、シナモン、クローブ、ジンジャーなどの温かみのあるスパイスとバニラのタッチが華やかに調和し、最も心地よい香りのプロフィールが完成する。この香水は驚くほど病みつきになる。前にも言ったように、とんでもなくおいしくて魅力的で、自分の匂いを嗅ぐのを止めるのは不可能だ。私にとって、この香水は即座にクリスマスを連想させる。この香りは特に暗く、派手で、冬の寒く厳しい状況に限定されたものではないが、暖かく居心地の良いノートは、クリスマスシーズンの居心地の良さを誘うのに適している。
フェミニテ・デュ・ボワは、ルタンス初のフレグランスで、今も私たちの手元にある。そして、それはなんと素晴らしいことだろう。ウッディな香りは男性のものという先入観を打ち破る名前。 そしてその香りは、(ドライ)フルーツの導入によって、ウッディフレグランスに期待される境界線を打ち破った。
ドライなシダーノートとフルーティーなプラムが難なく組み合わされている。ほとんど抽象的な表現だが、少し違う。
また、あまり語られることのないアニマル・ノートも特徴的で、紫色のフルーティー・ノートを強調することなく引き立てている。
元々は資生堂の同名ブランドで発売され、現在はセルジュ・ルタンスのブランドで発売されている。
フレグランスを愛する人なら、一度は親しんでみたい香りだ。