私にとってYlang 49は、Le Laboがシプレフレグランスをモダンでエッジィにアレンジしたものだ。シプレが本来持っているはずの深みのある資質を大幅にカットし、その代わりに基本に忠実である。アーシーでありながらクリーンで男性的なパチョリの過剰摂取が香りを支配し、大量のイランが濃厚でゴムのような、少し酸味のあるフローラルなタッチを与える。この香りは、ガーデニアとウッディなベースと並んで、オークモスの穏やかなクリーミーさによって滑らかにされる。 私が言ったように、このフレグランスは非常に還元主義的で、他のフレグランスのように合成的である。フルボトルを買うほどではないが、サンプルをつけて楽しむには十分だ。
な、なんだってーーーー!?今までレビューしてなかったの? どうなっているんだ?それは、私がこのブランドをギミックとマーケティングを中心としたコレクションとして見過ごしていることの反映だと思うし、それが悪いというわけではないのだけれど、Le Laboはトレンドセッターのようなもので、その成功によって、ミニマルで実験的な美学を持つ多くの、より劣った偽者が生まれた。このイラン49は、最近(おそらく2〜3年前(笑))再び試してみたところ、ベストのひとつであることが判明した。元気が出るような、生き生きとしたトップ、クラシックなシプレタイプの香水だが、エキゾチックな一面もある。多くのLe Laboの香水と同じように、この香水名はしばしば赤いニシンであり、イランがあまり好きではない、あるいは少なくともイラン中心の香水が欲しいとは思わないと考える人々を落胆させるかもしれない! コケのような、土のような、でも明るくて楽しい、みずみずしい花の香り。この香水が私のコレクションを飾る不朽の名作になることは間違いない。上で何人かが言っているアロマティクス・エリクシールとの関連は分かるが(ちなみにあれは素晴らしいので賞賛に値する!)、この香水は堅苦しくなく、多くの点で根本的に違う。よりモダンに感じる。私はこれが大好きだ。
イラン49とは?確かにソリフロアではないし、トロピカルでもない。でも肉付きがいい。ドラマを重くするダーク・フローラル・シプレの質を持っている。ピート。レザーではないが、肉食系。イラン49は、そのような香りではないものの、アロマティックスに隠されている苦い軟膏や薬のような側面や、非常に陰気なローズと非常に重いホワイト・フローラルが不吉なシベットや怒ったオークモスとかくれんぼをするような、リッチで頭でっかちな薄暗い雰囲気のノウイングを思い出させる。しかしイランには、その名を称えるかのように、説得力のあるバナナの皮のような側面もある。史上最高の2つのシプレを介した、思い切りイランなのだ。ル・ラボ史上最高の香水だと思う!